現在開催中のコンペ
HOOP CHALLENGE 実施コンペ 2024
2024.4.23 HOOP CHALLENGE 実施コンペ 2024
テーマは「星と川を楽しむ小さな建築」
山梨県丹波山村は、東京へ流れる多摩川の上流に位置し、全域が国立公園内に指定されている。村の周囲は百名山の雲取山をはじめ、2000m級の山々で囲われた人口500人の小さな村である。
村内を東西に流れる多摩川の支流、丹波川沿いにはキャンプ場が点在しており、夏には自然を楽しむ人々でにぎわう他、温泉や鹿肉、鮎等、都心から2時間半で豊かな時間を享受できる環境だ。
川、森、星空といった自然を体験するのに本来建築は必要ないかもしれないが、建築があるからこその体験や、建築が自然と人を結び付けるなど、様々な可能性があるだろう。
今回、優秀な提案は実施を考えており、河川敷やキャンプ場、畑の中等、村内の候補地に設置する予定だ。 条件として主に木材を材料とすることと、設置、撤去が1日でできるか、軽量で移動が可能な建築とする。
便宜上、「建築」とは書いたが、家具やアートでも構わない。
この村、この場所でしか得ることのできない、特別な経験を生み出す提案を期待している。
これまでに開催されたコンペ&イベント
「eスポーツ×建築」デザインコンペ
テーマ「eスポーツがもたらす未来」
「eスポーツ」という言葉は、実は20年も前からあるのだが、当時は子供の遊び程度の認識だった。
その後、徐々に市民権を得て、今やオリンピック競技種目を議論されるまでになっている。
2018年以降、自治体や企業の後押しもあって、「eスポーツ」×「まちづくり」と称し、建築分野にも関係してきた。
国籍、年齢、性別、障害の有無を超え楽しめることから、福祉分野やフレイル期のリハビリ等、
多方面への影響とその更なる進化に期待がかかる。
滋賀県東近江市JR能登川駅前には、eスポーツプロチームと協働した「e2Park」が開業した。
「entertaiment(娯楽)」と「education(教育)」を掛け合わせ、地域のIT人口を増やす目標を掲げている。
古くから建築家は、新しい思想や技術を基に、未来の都市や建築を描いてきた。
私たちは、「eスポーツ」や「デジタル技術」の進化によってどんな未来が描けるだろうか?
場所や規模、どんな分野と共に進化するのか等自由に設定してほしい。
柔軟な発想と想像力を生かして、誰もが、驚き、笑顔になってしまう予想外の未来を期待している。
Luchta Charenge 2020「街を強くする一滴のデザイン」の募集が始まりますので、テーマについて、少し書こうと思います。
今回のコンペを企画した理由は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によって、多くのイベントが中止や延期される中、家の中に居る時間が増えたかと思いますが、その時間を何か街に役立つことを考える時間に変えてもらいたかったからです。
テーマはまさに、今直面し、困っている都市の問題を解決する、小さな一手としています。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)はもちろん、昨年の豪雨、河川の氾濫、一昨年の地震と停電。いろいろな自然災害に対して、自分自身で備えられること、地域でできること、街の中に当たり前にあるものが、建築的な提案や家具やアートなどのデザインによって、変わることで、災害に強い街になるなど、常識にとらわれず、新しい何かを提案してほしいと思います。
以前、私(HOOP代表:本多健)が別のコンペで入賞した作品が、今回の「街を強くする一滴のデザイン」に参考になるかと思いますので、ここに載せたいと思います。(SRF賞 優秀賞受賞作品 2013年)
これは、メッセージ・ゼブラ「毎日10秒 災害対策する街」というタイトルで作りました。
日常当たり前にある横断歩道に、避難場所の方向と距離を書き込むというシンプルな提案ですが、東日本大震災の教訓を忘れてしまう人々に、毎日10秒、信号待ちの時間に思い出してもらう効果と、初めてその街を訪れる旅行者にとっても10秒で津波から逃げる情報が手に入るという両面から効果あるものです。また、この施工費を、ネーミングライツ的に横断歩道に広告を載せることで、まかなうことも考えられます。企業の広告や、個人が地域貢献の為に、横断歩道に自分の名前を入れる(資金の提供する)ことで、都市が災害に強くなる。そんな提案になっています。2020.03.11
Luchta Charenge 2020「街を強くする一滴のデザイン」のことを記事に書こうとして、あれこれ検索していると「造景」という本に出会いました。
少し、難しい内容になりますが、大学生なら社会(都市やまちづくり)の問題と解決方法について、いい教材になるかと思います。
この号のテーマは「災害復興からコミュニティ再生まで、地域マネジメントを支援する」とあります。ルフタチャレンジ2020も各種自然災害をテーマにしていますので、一読を勧めます。
ただ、コンペでは、ここまでの専門的な難しいことを求めていません。小さなコト…。自分でできる小さなデザインが、社会問題にどう影響できるかを想像しながら、街を歩いて見てください。数多くのヒントが街にあるはずです。
写真は「造景」HPより引用 2020.04.01 追記 ※街を歩かず、ニュースやネットでヒントを探してください!
今年も「寺子屋ふくろう」開催します。プレゼンのコツを第一線で活躍する建築家や広告業界で活躍する人に直接聞けちゃうイベントです。昨年の情報もfacebookに公開します。
第二回を迎えたバリアレスシティアワード&コンペ 今年の表彰式は学生が多くフレッシュな印象でした。公式facebookページはこちらです。
テーマ「eスポーツがもたらす未来」2023年7月 17日~2023年9月 20日
Luchta Charenge 2020「街を強くする一滴のデザイン」募集を開始します。
新型コロナウィルスで遊びに出られないなら、頭を使って社会に貢献しよう! 2020.03.13
HOOP企画コンペ
今回、審査員として、ルフタチャレンジ 「フォトコンテスト」に関わることになりました。一言メッセージを残しておこうと思います。
建築を志すものにとって、建築を見て回る旅行は当然のことでり、特別なことでもあります。
自分の狭い価値観を広げる貴重な時間だし、忙しく、辛い課題が終わって、自分を解放できる素晴らしい時間になるはずです。
私も、大学2年のヨーロッパ(フランス-ドイツ-ベルギー-オランダ)2週間の一人旅を皮切りに、3年でフランス-スペイン-南イタリア。4年でイタリア-ギリシャ-トルコ、M1でインドシッキム王国1か月 M2はイギリス-フランス-スペイン-モロッコとユーレイルパスとトーマスクック時刻表をもって、バックパッカー(貧乏旅行)をしていて、この経験は今も宝になっています。
当時は、インターネットはもちろん、携帯電話も持ってない時代。東京大学香山先生の書籍「ヨーロッパ建築案内」のコピーだけが、唯一の建築情報でしたから、今考えるとずいぶん不効率だったし、知識が無さ過ぎて見逃したことも多々ありました。
でも、情報が無かったからこそ、人に声をかけて道を聞いたし、目印を見落とさないよう注意深く歩いたのも事実。
卒業旅行で、スマホの地図アプリの画面と、目的地の印象しかないとなると、それは残念なことですよね。ヨーロッパは地域地区、道ごとの雰囲気も違う町もあるし、群としての魅力を味わってほしいと思います。アメリカも、アジアも、日本国内もきっと同じです。
当時、写真はネガかポジのフィルム。36枚で500円以上しましたし、現像は1枚20円~30円くらいかかった気がします。100枚写真を取ったら、5000円くらい使うわけです。しかも、露出があってなかったり、ピントが合ってなかったりしても、現像するまでわからないから、写真を撮るまでの時間はしっかり構図を気にして、手振れしないように脇を固める。
宿は1泊500円とか1000円の貧乏旅行だったので、当然、写真代も無い。ヨーロッパ建築案内の50文字ほどの文章から、この建物の一番のポイントを探し、1つの建物を写真1枚だけと自分にルールを決め、その1枚の構図を全力で探すという旅行でした。
いや、ホントに今考えるともったいない…是非、皆さんは、バシバシ写真を撮ってください!でも、この建物の魅力を1つだけ伝えるには、写真1枚で伝えるには…と考えると、きっと今までと違う建築と自分との関係性が生まれると思います。
長々書きましたが、こうした経験があるので、私の審査基準としては、その建物の持つ良さを「自分」で発見できているかどうか?そこが重要と考えます。
この建物のこんなところが面白い!こんな素晴らしいことがあった!みんなは知らないけど、私はここがいいと思う!そんな新しい建築の発見を是非、卒業旅行で見つけてください。
1.イタリア マテーラ 洞窟住居 1996撮影(大学卒業)
2.フランス パリ エクトール・ギマール カステル・ベランジェ 1996撮影
3.イタリア トスカーナ州 サンジミニアーノ で飲んだキャンティワイン ラベルが塔の街 1996撮影
4.フランス リヨン郊外 ラ・トゥーレット修道院 1997撮影
5.スペイン へレス・デ・ラ・フロンテーラ近郊の街の復活祭 1997撮影